【特集】日本パデルの未来を担うジュニア選手たち|第3回 下田 龍
第3回となる「日本パデルの未来を担うジュニア選手たち」に登場してくれたのは、中学2年生の下田 龍(しもだ りゅう)選手です。週に4~5日の練習で着実に力を磨き、おだやかな雰囲気をまといながらも現在、日本ランキング1位のあの選手を超えることを目標に挑戦を続ける彼の姿に迫りました。
目次
パデルとの出会い
── 自己紹介をお願いします。
下田 龍(しもだ りゅう) 、13歳、中学2年です。
── パデルを始めたときはどう感じましたか?すぐに楽しいと感じましたか?
最初は全然上手にできなかったけど、すごく、楽しくて、おもしろいスポーツだと思いました

── 初めて大会に出たときのこと、覚えていますか?
緊張して、いつものプレーができませんでした
── これまでで一番印象に残っている試合は?
2024年の大宮フューチャーです。
理由は、小学生の時に初めてポイントを取ることができたからです
普段の練習や意識していること

── 普段はどれくらい、どんな練習をしていますか?
大体 週に4~5回練習していて、自分の苦手なショットを多く打てるように毎回練習しています。
── 練習で意識していることや、苦手を克服するために工夫していることはありますか?
練習では、できるだけミスを少なくするために、どんなときでも、しっかりと足を動かすことを意識しています。そして、苦手なことを克服するために上手な人のプレーをみたりしています。
── 練習中、コーチやチームメイトからもらって嬉しかった言葉はありますか?
うれしかった言葉は「さすが」です。理由は、どんなときでも「さすが」と言ってもらうと、自分がしっかりとプレーできていると認めてもらえていると思うからです。

落ち着きと粘りで相手を翻弄する守備。そこから繰り出す攻撃で試合を掌握する
── 自分のプレースタイルや得意なショットを教えてください。
攻撃的なプレーでありながら、守るときは粘り強く守るようなプレースタイルです。
── 「これは負けない!」と思う強みはなんですか?
自分が思う強みは「ディフェンス力」です。理由はどんなときでも落ち着いてボールを返すことができるからです。そしてディフェンスが得意で誰にも負けないと思うからです。
「いろんな人から憧れられるような選手になりたい!」
── これから挑戦したい大会や目標を教えてください。
アジア大会や世界大会に出てみたいです。
── 将来、どんな選手になりたいと思っていますか?
いろいろな人から認められるようなプレーをし、いろんな人から憧れられるような選手になりたいです。
尊敬と挑戦、その両方を胸に――好きだからこそ倒したいコーチ
── パデルのどんなところが楽しいですか?
どんな人でも、一緒にプレーをすることができ、知り合いがどんどん増えるところです。
── 戦ってみたい選手はいる?それはなぜ?
安藤輝明選手です。理由は自分の一番好きなコーチで、すごく強くて、そんな安藤選手を倒してみたいからです。
── 好きな選手がいれば教えてください。その選手のどんなところが好きですか?
安藤輝明選手です。理由はとてもおもしろくて、やさしくて、強いすばらしい人だからです。
── 試合前後や日常でやっているルーティンはありますか?
音楽を聴きます。どんなことがあっても好きな曲を聴けば気分があがります。
── パデル以外に好きなことや趣味があれば教えてください。
音楽を聴くこと ゲームをすることです。
これからパデルを始める子どもたちに一言!

── 最後に、これからパデルを始める子どもたちにメッセージをお願いします。
最初は全然自分が思ったようにできないかもしれないけど、どんどんやっていくうちに、できるようになるので、あきらめずに、努力をすれば、きっと良い選手になれると思います。なので、パデルをどんどんプレーをしてみてください!
お父様にもインタビューさせていただきました!
── お子さんがパデルを始めたきっかけは何でしたか?
2020年のコロナ禍の時に、外にも遊びにいけず息子の体力がありあまっていました。そんな時に、たまたま散歩中にパデルを見つけ、息子の運動になるのではと、家族全員で体験を受けてみたのがきっかけでした。
── ご家庭で大事にしているサポートのスタンスや心がけていることがあれば教えてください。
息子のパデル中心に家族の予定を決めています。練習日だけでなく、パデルの試合やイベントがある日は、それを第一優先にし、予定を決めている感じです。
── 練習や試合を通じて、お子さんの成長を感じた瞬間があれば教えてください。
パデルを始めてから2年間ぐらいは、体がちいさかったとこもあり、両手で打っても、相手コートにボールを返すことがやっとでした。それでも、パデルは楽しかったらしく、一度も、練習を休みたいとはいいませんでした。高学年になると、試合形式のイベント等にも出るようになり、試合経験を積めば積むほど、一気に、プレーも上達していった気がします。今ではもう息子に勝てません。
── パデルを通じて親子で楽しめていることがあれば教えてください。
一緒にペアとして試合にでることもあれば、対戦相手として試合にでることもあるのですが、試合前に、それぞれの相手選手の攻略方法とかを話しあったり、試合後に、相手選手がどんな感じだったかを話し合ったりして情報を共有するのが楽しいです。
── お子様への応援のメッセージをお願いいたします。
さらに上を目指して、パデルの練習に励んでください。パデルを通じて、たくさんの人と知り合い、いろいろなお話をして、パデルだけでなく、人としても、成長していってください。
落ち着いた雰囲気の奥に燃える情熱を宿し、誰にも負けないディフェンス力で挑み続ける――
おだやかさと強さ、その両方を武器に成長する彼の姿は、観る者に新しい希望を感じさせてくれます。
「憧れられる選手になりたい」というまっすぐな願いが、
これからの日本パデルの未来を照らしていくことでしょう。
次回も、新たな才能に光を当てていきます。
どうぞご期待ください。