バハダでガラスから攻める!パデルの攻撃テクニック解説
目次
※本記事はThe Padel School様の許可を得て、引用・翻訳しています。
【はじめに】バハダとは何か?
パデルにおける「バハダ(Bajada)」とは、相手からロブを打たれた後に、自分のコートの後方のガラスに当たって跳ね返ったボールを攻撃的に打ち返す技術を指します。スペイン語の「Bajada」は「下りる」という意味があり、ロブで高く上げられたボールを落としながら叩き込むイメージのショットです。一見守備的になりがちな場面を、逆に攻撃へと転換できるのがバハダの魅力です。
【バハダを使う場面】
ネット前にポジションを取っているときに相手からロブを打たれると、どうしても後ろへ下がらざるを得ません。このとき、ボールが自分のコートの後方のガラスに当たって跳ね返ってきますが、多くのプレイヤーはただつなぐだけの返球で終わりがちです。しかしバハダを身につければ、この「跳ね返ったボール」を積極的に叩き込んで相手に圧力をかけ続けることができます。
【バハダの基本的な考え方】
バハダのポイントは「守備の中で攻撃を仕掛ける」という発想です。ガラスに当たって跳ね返ったボールはスピードや角度が不規則なので、無理に強打を狙うとミスに繋がります。大切なのは、打点にしっかり入って自分がコントロールしやすいスイングをすることです。強さだけに頼らず、相手の守備位置を見極めてオープンスペースを狙いましょう。
【実際のバハダの動き方】
動画(0:30〜1:55)では、まずバハダの実際のスピードでのプレーを見せた後に、スローモーションで詳細を解説しています。スローで見ると、
- 後方へ素早くターンしてステップを踏む
- ボールのバウンドとガラスの跳ね返りを正確に予測する
- 打点にしっかり入り、体重を前に乗せながらスイングする
- 高さを出さずに相手の足元を狙う
といった流れが、安定したバハダには不可欠だとわかります。
【フットワークがカギを握る】
バハダの成否を分けるのは、何と言ってもフットワークです。後ろに下がるときにただ走るのではなく、サイドステップで体の向きを保ちながらボールを視界に入れ続けることが大切です。そして、跳ね返ったボールをなるべく前の打点で捉えるために、下がるだけでなく前に踏み込む動きも意識します。
【攻撃の幅が広がる】
バハダが打てるようになると、相手がロブであなたを下げる作戦を取りにくくなります。「ロブ=守備に回される」という固定観念がなくなり、逆に「ロブ=攻撃のチャンス」と捉えられるようになります。この思考の変化は、ペアでのダブルスでも非常に有効で、相手にとっては守備的な選択肢が減るプレッシャーになります。
【効果的な練習方法】
動画では「スローモーションで動きを確認しながら繰り返し練習するのが効果的」と解説しています。ペアやコーチにロブを多く打ってもらい、ガラスの跳ね返りを読み取る感覚を養いましょう。最初は無理に強打せず、安定した打点を身につけることが大切です。
【まとめ】バハダを武器にしよう
ロブで下げられてもガラスを使って攻撃できる「バハダ」は、上級者を目指すプレイヤーにとって大きな武器になります。最初はタイミングを掴むのが難しいかもしれませんが、慣れてくると相手にとって大きな脅威となるはずです。ロブで守備に回されたときこそ攻める、そんな意識を持って、あなたもぜひバハダを練習してみてください!