パデル初心者必見!やりがちな10の失敗
目次
※本記事はThePadelSchool.com様の動画内容を引用し、許可を得て翻訳・記事化しています。
【はじめに】初心者がよくやる10のミス
私たちは世界中の初心者プレイヤーを指導していて、長期的な上達を妨げる共通のミスをたくさん見てきました。ここでは、初心者が陥りがちな最も多い10のミスを紹介します。
【1】間違ったコートポジション
初心者が一番やりがちなミスはコートポジションです。多くの人がテレビでプロ選手を見て、トランジションゾーン(中間地点)でプレーするのを真似しようとしますが、実際にはプロはとてもレベルが高くて、動きも速いので真似するべきではありません。
この中間地点(サービスラインからセカンドポスト付近)は、初心者にとっては「ノーマンズランド(中途半端な場所)」です。攻撃するには後ろすぎ、守るには前すぎて隙が生まれ、相手に簡単に狙われてしまいます。
だからこそ、パデルには「後衛ポジション」と「ネットポジション」があり、この中間地点にはできるだけ留まらないようにすることが大事です。
【2】無駄なパワーに頼る
次によくあるのは、無駄に強打しすぎることです。パワーショットを決めると気持ちいいですが、プロを見てください。強いスマッシュを打つ場面もありますが、ほとんどのショットはコントロールと精度を大事にしています。
初心者同士では強打が決まることもありますが、少し経験を積んだ相手にはガラスで跳ね返されて不利になります。最初から「パワーよりコントロールと精度」を意識するのが成長への近道です。
【3】ガラスを避けてしまう
これもテニス出身者に多いのですが、ガラスを使うのを避ける人が多いです。私たちも最初の半年はガラスを使わずにハーフボレーばかりしていましたが、今ではそれが成長を遅らせたと感じています。
最初はガラスのリバウンドが不安かもしれませんが、慣れれば必ず武器になります。練習だけでなく、試合でもガラスを積極的に使うことが大切です。
【4】ボールを見すぎて動けない
よく「ボールを見ろ」と言われますが、サーブの後などにボールを見過ぎて動き出しが遅れる人が多いです。
特にサーブ後はすぐにネットに詰めるべきなのに、ボールをじっと見てしまって出遅れます。打ったらすぐに動く!「打って動く」を常に意識しましょう。
【5】準備が遅い
打ってからの準備が遅いのもよくあるミスです。バンデッハ、ボレー、ガラス、ダブルガラス、リターンなど、全てに共通するのは準備の早さです。
ラケットを戻す、スプリットステップをする、次のボールを予測するなど、早めの準備を習慣にしてください。準備が早すぎて怒られることはありません!
【6】スマッシュの使い方を理解していない
プロのハイライトを見てスマッシュを乱発してしまう人がいますが、パデルにはスマッシュの種類がいくつもあります。
特に後ろからのスマッシュは守備的に「バンデッハ(ディフェンススマッシュ)」を使い、ネットポジションを取り戻すのが基本です。どこからでも強打するのではなく、状況に応じたオーバーヘッドの技術を学びましょう。
【7】コミュニケーション不足
プロを見ていると、ずっとパートナーと話しているのがわかります。どこに相手がいるか、どこを狙うべきかを共有することで、最適な判断ができます。
初心者のうちは恥ずかしいかもしれませんが、パートナーと「どこにいるか」を伝え合う練習をしてみてください。
【8】テニスのようにポジションをスイッチしてしまう
テニスではロブで抜かれるとパートナーとポジションを入れ替える「スイッチ」が一般的ですが、パデルでは自分のサイドを守り続けるのが基本です。
スイッチを繰り返すとコートに隙が生まれるので、ロブされたら自分が取りに戻る意識を持ちましょう。
【9】片側だけに固執する
多くの初心者が「自分は左コートの選手だから」と決めつけますが、両サイドを経験することはとても大事です。
プロであれば左に強い選手が入りますが、初心者のうちは両方を練習して、自分に合うポジションを見つけましょう。
【10】間違ったアドバイスを鵜呑みにする
最後に、他のプレイヤーの適当なアドバイスを鵜呑みにしないこと。間違ったアドバイスは混乱を生み、上達を妨げます。
正しいコーチングを早い段階で受けることが、上達の近道です。信頼できるコーチや正しい情報源を見つけましょう。